<ジ グソー>

リョー ビ製「YJ-50V」

 20年程前にHCで購入したリョービ製「YJ-50V」。これでも確か1万円ほどした記憶が有ります。
当時、木工を始めたばかりで、切断工具といえばこのジグソーしかなかったので、こればかり使っていたものです。直線は出ない、直角は出ない、といった状態 にもかかわらず、いろいろな物を制作しました。
このジグソー、ブレード交換は六角レンチで2カ所も調整する必要が有り、これが面倒でいつの間にか疎遠になり、 最近はほとんど使ってません。とは言え、今でももちろん元気に稼働します。中々良く出来たジグソーではあります。
 「丸のこ」と比較すると当然ながら、直進性は望むべくも無く、スピードも遅い訳です。やはり、ジグソーは曲切りに特化した工具ですね。




BOSCH PST650PE

こ ちらはその後購入した、Bosch製のDIYシリーズ。PST650PE。 いつの間にか型番のラベルが剥がれてしまって確かな製品名に自信がないの ですがたぶん「PST650PE」でしょう。この機種のブレードをワンタッチで脱着出来る機能には当初、感動したものです。非常に軽くて使いやすいジグ ソー です。普段はこれでばかり使っています。必要にして十分ですね。



BOSCH GST135BCE

 最後はBoschのプロフェッショナルジグソーGST135BCE。現行機種のGST140BCEの旧機種になります。新品で は5万円近い価格だったようです。キングオブジグソーということで今でもとても評価が高くジグソーの最高峰と言われる機種。残 念ながら現在、廃盤になり販売されていません。入手するためには中古(または在庫品があれば)の購入しかありません。実はこれオクでジャンク品(今後こん なジャンク品はめったにでないでしょう)をリスク覚悟で買ってみました。ただし、ジャンク品としてはギリギリの価格。 電源すら入らないという代物でしたが、何とか修理してみましたのでその経過をアップしました。



 電源が入らない件は断線していると思われる旨、出品者さんが商品説明していましたから、さほど心配はなかったのですが届いた物を見て最初驚きました。白 い粉のような物がそこら中に付着していたのです。
 あまりの粉塵に、届いた直後の写真を取り忘れてしまいましたので、その後工房で分解し始めたのが以下の写真です。

ハンドル部から分解できそうなのでネジを外します。このネジはヨーロッパ製品にはよくあるトルクスネジです。このジグソーの場合外側のネジが「T20」、 内部のスタビライザー周りは「T10」規格です。
内側はこんな状態。唖然としました。


どこもかしこも真っ白。これはどうやら石膏ボード?を切りまくった?結果のようです。



とにかく防塵マスクをして換気扇を最大回転でエアー吹きしました。


ジグソーの心臓部であるモーターからの回転運動をピストン運動に変換する部分。埃とグリスでこんな状態です。
ところでモーターの回転運動をどのようにピストン運動にしているのか良く知りませんでしたが、こんな風に歯車とベアリングを利用して変換していたのです ね。非常に興味深い構造です。


ジグソーブレードをピストン運動させるユニット。ここも同様に真っ黒でした。


さて今回の一番の難関。これを見てさてどこから手を付けて良いのか迷って「Yahoo知恵袋」に質問した次第です。
困ったのは、ブレードを取り出すためのレバー(SDSシステム)がこのように途中で止まったまま動きません。ここは無理をせずにこのしくみをじっくり見て から検討します。

 最初は錆も酷く、予想はしていましたが、ブレードを差し込んでも根元まで入れることが出来ません。折れたブレードでも残っているのかとも思ったのです が、そんな様子もないようです。前オーナーさんは長期間雨ざらしにでもしていたのか、ブレード差し込み周辺の錆が特にすごい。

ブレーキクリーナーをたっぷり吹き付けて、水洗いしてみましたが、グリスがこびり付いているため中々落ちません。


レバーの内側を見るとこの部分が引っかかっているためのようです。


この指の先の部分。言葉でうまく表現できないのですが、ここにレバーからの可動部が引っかかっていました。さらにレバーを押すことで中央のピストン可動部 にピンがあってそのピンがピストンの軸を中心に回転し、ブレードが外れるというしくみになっていると思われます。何か言葉では非常に分かりにくいですが、 実際の動きをみ ると一目瞭然です。

このBosch GST135BCEは「プレシジョンコントロール」機能というブレードを両側から挟み込むための機構がありますが、この引っかかっている 部分がどうも「プレシジョンコントロール」のいわゆるスタビライザーの台座と思われます。
これは、錆やゴミのため上記のスタビライザー台座が動きにくいのではと考えました。

そこで「ベルハンマー」を使いました。金属摩擦が有りそうな部分に吹きかけてみます。



そうこうしているうちに、少しずつこの黒いレバーが動くようになってきました。


さらに細部の錆やゴミを落とします。まるでいぶし銀のようなメカニズムが浮き出てきました。


ブレードを試しに取り付けてみたところ、「カチッ」という音と共に装着できました。
ブレードの脱着を繰り返して、確実に正常になったことを確認。「ベルハンマー」の威力を再認識。
ほんとうに「ベルハンマー」を購入しておいて良かったと思った一場面でした。
前オーナーさんはもしかしたら、このレバーが動かないのを故障したものと思ってあきらめたのでしょうか?
これではブレードも差し込み出来なかったはずです。このあたりのメカニズムを見ているととてもよく考えられていると感じました。細部に至るまでどこも堅牢 に作られています。やはり「Professional」の文字は伊達ではないですね。


その後、こんなところに電子制御用IC基盤を発見。やはり石膏ボードの粉塵で真っ白け。無段階調整ダイヤルが電子制御基盤に直付けされています。



これでもかなり粉塵を取ったのですが、エアー吹きするとまだまだ白煙が上ります。


基盤も丁寧にブラシで磨いて元通りに取り付けます。電源の問題はどうってことなくてプラグ付近で断線してたので、その辺にあったブラグに交換。一応、テス ターで通電確認することを忘れずに行います。


元通りに組み立ててドキドキしながら試運転。ブレードの動きに問題はなさそうです。
さすがはプロフェッショナル機種。過酷な使用にも耐え、メンテナンス性も優れていますのでこのようにちょっと手を入れることで長期的に使用できる訳です。 あらためてBoschの製品作りの優秀さを実感させられました。
実はこのときもっと確認すればソーブレードローラーが回転していないことに気づいたと思うのですが、この時はとにかく可動したことでうれしくて気が回って いませんでした。


この赤いボタンが「プレシジョンコントロール」ボタン。こちらも正常にブレードを挟み込みしていることを確認。赤いボタンの下のレバーは「オービタル」コ ントロールで3段階に切り替え可能。その左側にある黒い小さなレバーはブロワーの切り替えで切りくずを吹き飛ばすためのもの。


木材の切断能力は型番にもある135mm。4寸の柱を余裕で切断可能? でもこんな長いブレードは持ってません。私の使い方では3寸の柱(90mm)が切 断出来れば十分です。軟鋼板は10mm、アルミは20mmまで切断可能。さらにストロークは26mm。さすがBoschジグソーのハイエンド機種。

材料の試し切りをしてその静粛性と切断のスムースさに驚きました。回転数の切り替えが6段階あるのですが、ツーバイ材程度なら、1〜2位で十分と思われま す。
ただしプロフェッショナル機の例に漏れずとても重い(2.7kg)ので取り回しは大変です。なお、現行のGST140BCEは2.3kgに軽量化されてい ます。

さて、今の手持ちのブレードはHCの安物ですので、ちょっと奮発してBosch製の「T308B」という木工用の「超仕上げ」というものを買ってみまし た。3本入りで約1,500円程。こんな高価なブレードは初めてです。
このブレードは、PST650PE やその他のジグソーでも使用できます。
その切れ味は、今までのブレードが何だったのかと思うくらいで表現できません。価格に見合った性能でしょう。でも今千円以下のなってますね(2019年2月現在)。
安いです!また買おうかな富もうくらいです。


BOSCH(ボッシュ) 木工用ジグソーブレード3本組 T-308B/3




すぐに装着して


早速、試し切りしてみると、簡単に垂直に切断できていて切り口も非常に滑らかでささくれることもなく切れました。
そうですね、滑らかに刃が進むと言っていいかと思います。


この左側が切断面。腕が悪いので少し凸凹してますが・・。


「T-308B」は良く出来たブレードです。

 ところで今回、この「 GST135BCE」を入手した一番の目的は3寸角柱を安全かつ比較的正確に切断できる工具が欲しかったからです。この機種の最大切断能力は 135mm。実際には135mmのブレードもありませんし(T-744Dというブレードが販売されていますが取りあえず 自分には不要)、90mmまで切ることが出来ればで十分です。手持ちの190mmの丸のこでは一度に切断出来ないのです。
 そんな訳で、このブレードを追加購入しました。他にもブレードを購入したため、本体の価格よりブレードの方が高価になりました。

「BOSCH T344DP」100mmまでの木材を切断可能。「Precision」のマーク入り。試しにPST650に差し込もうとしても全く入らな いことがわかりました。このブレードはPro機種御用達ですね
私が購入した時には下の写真のとおり5本組みでしたが、現在3本組しか販売されていないようです。まあ余程頻繁に切らない限り3本でも十分でしょう。


BOSCH(ボッシュ) 木工用ジグソーブレード3本組 T-744D





刃厚は1.7mmあり、かなり強靭な作り。


余っていた杉の三寸角の端材で試しました。ちょうど90mmです。






直角も出ています。ジグソーでこんな角材をここまで直角に切断出来るとは思いませんでした。ジグソーを扱う認識が変わりますね。


もちろん直進性やスピードは丸のこには敵いませんが、安全性や手軽さではジグソーが数段上ですね。







こうして並べるとGST135は一回り以上大きいですね。

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